おっぱいのはなし

はーちゃんは毎日私の乳を飲んででかくなっている。私のおっぱいからぐびぐび乳を飲む姿を眺めては、感心してしまう。何に、って自分が分泌している液体が完全栄養食品であることと、30年近く一度も使ったことないのに今は牛乳瓶一本分くらいの乳がびゅーびゅー出ることに、だ。オンナの体はなんてよく出来ているんだろう。
あかんぼが体内にいるときはまだ出ないのに、体の外に出たとたん乳という液体が製造されるなんて。生まれてこの方、使ったこともなかった「乳腺」なんて器官が突如として働き始めるなんてびっくりだ。まぁ、もちろんすっごい痛いマッサージをして刺激も必要なんだけど。それにしても30年よ。生理は10代そこそこで始まるじゃないの。いつ出番が来てもいいように、使われなくてもぽこぽこ卵を律儀に毎月毎月出し続けるわけでしょ。それに比べておっぱいはなんて不思議なんでしょう。おまけに、はーちゃんがぐびぐび乳を吸うと、なんとかって言うホルモンを出すように脳に指令が行って、でかくなっていた子宮がきゅーきゅー縮むときた。なんてよく出来た仕組みなんでしょう!
最近ははーちゃんの泣き声で乳がせっせと製造される感じが分かるようになってきた。はーちゃんが泣くとおっぱいの奥がチク、と言うかキリ、と言うか・・・とにかく痛くなってくる。ううむ、すごい! そのまま放っておくとおっぱい全体がカチンカチンになってしまう。まるでおわんでも胸に当てているみたい。4時間を越えて吸われずに放置されると許容量を超えるのか、たらーっと出てきてしまう。はーちゃんがまだ起きてくれなさそうなときは、ひとりソファーに腰掛けて自分のおっぱいから乳絞りをするワタシ。ちょっとヒトには見せたくない姿だな。でもそれで160cc近く絞れてしまったときなんか、ちょっと満足した気分になる(笑)。

余談だけど、男のヒトは乳を飲むベビーを見ると自分の乳も吸わせてみたくなるのが常らしい。「出るかな?」とかいって。いや〜、出ないと思うよー。・・・男のヒトの乳首は、そろそろ退化してなくなってもいいのでは? もしくは乳が出るように進化するとか。