ハナちゃんの日本語

ロンドンに来てから驚異的なスピードで日本語の習得を続けているハナ。毎日毎日朝から晩までずっとしゃべりっぱなしだ。静かなのはネンネしている間だけ。そこで朝から寝るまでの会話をスクリプトに起こしてみようと朝から紙を用意したけれど、あまりにしゃべり続けるのであえなく挫折。でも記録せずにおくのはもったいないので場面場面でピックアップしてみた。


■朝起きてすぐ、横に寝ているママの布団をめくりながら
「おはよぅ」「頑張って起きて〜」「ハナちゃん、夢見たよ」「パパの夢見たの〜」
「おなか減ったよー」

■3人でピザを食べている時に、バァバが「ハナちゃんピザ好き?」と聞くと
「ウン、好き〜。ママも好きだって。クミちゃんは?」

■ご飯を食べているハナにバァバが「おいしそうだね」と話しかけると
「ママが、ハナちゃんのために作ったの。おいしいね」

■時計を見ながら
「今何時?」「ハナちゃん、まだネンネしたくないの」

■転びそうになったりつまずいたりした時に
「おーとととっとぉぉ」「あぶないあぶない」

■お風呂に入りたくない時や抱っこしてもらいたい時に
「ねむたいよぉぉ」

■「昨日公園で何したの?」の質問に
「えーーっとね〜(と考えるフリをしながら)、ギッタンバッタンと〜、ブランコと〜、よーいどんっ!ってしてー、あとは〜、※▲#◎(ごまかすようにゴニョゴニョゴニョ)、したの!!」

■大人をからかうことも覚えてきた
バァバに向かって普段は「クミちゃん」と呼びかけるのに、時折ふざけた様子で「ロンドンバーッバ!」とか、「おばーちゃまっ!」とか。

毎日の会話はほぼ普通にできている。それがすごい。もちろんまだまだ分からんチンではあるけれど。「もうおしまい」とか「あとで」とかは都合よく?通じない(笑)。
フルネームも上手にいえるようになったし、電話に向かって「もしもし、ハナです」もはっきり言えるようになった。
大人の会話をものすごくよく聞いているので、聞いていないようでも突然合いの手が入ってきたりする。おとなの会話に出てくる言葉・表現をすぐに繰り返し使ってみるから、おかしな日本語や汚い日本語は使えない。ヤバい、ウマい、ウザいとか。
「こわい」とか「きたない」とかのマイナスイメージを表現する言葉も安易に使うと、そのものに対して不用意にマイナスの印象を抱かせてしまうので使う場面を考えるようになった。暗い所とかで「こわいこわい」とママが言うと暗い所は怖いんだ、と思うようになってしまうから私は逆に「暗いとよくネンネできるんだよ」とか言ってみたり。
1歳10ヶ月でこんなに日本語ってしゃべることができるのか・・・とただただ驚きの毎日。