ロンドンへ出発 -ヴァージンアトランティック航空編-

今回の旅は久々にヴァージンアトランティック航空を利用。しかも妊娠を理由にPREMIUM ECONOMYクラス。チェックインは前の晩にOn Line で済ませ、席も希望通り。搭乗券の発行と、荷物の預けをカウンターでやってもらうのにも、他に全くお客さんがいなくて空き空きだったので、とてもスムースだった。預ける荷物はハナと私ものをぎゅーぎゅーに詰め込んだスーツケース1個。30kgなり。
ヴァージンは第一ターミナルからの出発なので、人も少ないかもしれない。混んでいて仕方がない、という感じは全く無かった。快適〜。車で見送りに来てくれたパパと少し買い物をして、搭乗開始時間の20分くらい前に中に入った。荷物検査も出国審査も空いていて、あっという間に完了。荷物検査はバギーもたたんで機械に通さなくてはいけなくて、それは誰も手を貸してくれないので、お腹がもっと大きかったらこういうのは結構しんどいかも・・・。ゲート手前に子供が遊べるステキ空間があったけど、そこはハナの目に触れないように素通り。そんなに時間ないし(笑)。ゲートに着いたら即搭乗。ハナを連れていたし、長い列をスキップさせてもらってとっても楽チン。ハナのバギーはゲートを過ぎたところで預けた。ハナは飛行機まで走っていって、ロンドンロンドンと気分もウキウキの様子。

■座席編
機内に入ってビビッたのは天井からごうごうと目に見えて噴出す白い冷気。う、さぶ!! でもこれはじきに止まって快適温度になったので良かった・・・。座席はさすが?PREMIUM ECONOMYだけあって、布ではなく革張り(風)。ハナの小さなオシリだと滑って居心地が悪いかも?と思ったけれど、それは意外と大丈夫だったみたい。座席の幅が少しゆったりしていて、女子供には楽チン。足元はそんなに広くなかったし、リクライニングも別に普通だったので、ゆっくり寝られるとか、そういう感じではなかった。いずれにしたって、ハナとの二人旅では寝られませんが。
今回はトイレの真横の席を指定。これは大正解だった。とにかく気圧の影響と、妊娠のせいでトイレが近いこと近いこと。ハナのためにと思って選んだ座席だけど、私のほうがハナの10倍くらい活用していた。ハナもママがトイレに行くのが目でみて分かるからおとなしく待っていられたし、これまでの3回のロンドン行きの中で一番楽だった。もちろんハナが「オシッコ!」と言ったときに即対応可能なのも魅力。狭い通路を通っていかなくてはいけない手間が省けてとてもよかった。帰国の便は真横ではなく、前に席にしているけど、また真横でもいいかも、と思うくらい。
ちなみに今回のフライトはほぼ満席。


■食事編
前回のANAでは散々な食事内容に超ガッカリした思い出が。私の中でヴァージンの機内食ランキングはこれまで一番だったので、今回も淡い期待を抱きつつ食事の時間。ハナは食事の前に寝てしまい、大人の食事の前にハナの Kid meal を持ってきてもらう予定を変更して、先に私が頂いた。ハナのおかげでゆっくり食事できた。カロリーのことを考えて松花堂弁当をチョイス。焼き物、野菜の炊き合わせ、茶そば、竹の皮に包んだゆかりご飯と赤だし。ご飯以外は温かくなかったけど、味は良くて満足。やっぱヴァージンだよ。
ハナのKid meal は、クマちゃんのパン、ハンバーグ、ポテト、パルメザンチーズとクルトンが載ったサラダ、カスタードプリン。目を覚ましたハナが「おなかへった」と言ってから持ってきてもらって、結構な量を食べていた。普段食べさせてもらえないプリンにも大満足。オトナのもコドモのも内容的にANAより断然上。
ちなみにティーカップやぐグラスが陶器だったりガラスだったりでこんな所がちょっぴりプレミアム?


■機内エンターテイメント編
さすがヴァージングループ。映画の種類の豊富さには度肝を抜かれた。ロンドン往復してもまだ見切れません。全部で何タイトルあるのか数えてくるのを忘れましたが、30くらいあったのでは・・・。日本語で見られるタイトルは数が限られていて12、3タイトルだったかな? 今回は「ZODIAC」「大奥」「DREAM GIRLS」を見てお腹一杯。ハナはシャーロットのなんちゃらかんちゃら、というのを2回も見ていました。子ブタちゃんと蜘蛛のお話。そのほか子供向け番組は全て英語ではあるけれど、内容はかなり充実していて、20分くらいの番組が10タイトルくらい。ハナは自分で選んでなんだかんだ3、4本は見ていたのでは? 何だか凄いテレビ漬けのように見えるけど、実際は途中で飽きてヘッドフォンを外し、本を読んだり寝たりしていたのでまあよしとしよう。それにしてもこの個人個人がそれぞれ楽しめるシステムは、コドモ連れにはとても助かる。2歳過ぎたらこれで充分間が持つので、あとは好きな本とか、お絵かきの道具があれば12時間のフライトも怖くない! ハナは100円均一で買った知恵ドリルもやって楽しんでいました。

他にももちろん音楽やビデオプログラムもどっさりあったけれど、私は映画で満足してしまい今回は見向きもせず。そういえば、電話をかけたり、メールを送ったりも出来るようになっていました。ちょっと面白いな、と思ったのは、他の座席に座っているヒトにインスタントメッセージを送れること。離れた席に知人がいたら「もうすぐごはんみたいよ」とか「今トイレあいてるよ」とかちょっと送れるのが楽しいかも? 実際スタッフから「おはようございます! ゆっくり休まれましたか? もうすぐ温かい朝食をサーブいたします」なんていうメッセージが届いたり。なくてもいいけど、あればあったで、「へー」みたいな。


■HEATHROW編
やっと着いた・・・。ハナは爆睡してしまったので、いっちばん最後に座席を後にした。寝ているハナを抱えたら後はもう何も持てないので、CAにキャリーバッグを引っ張ってもらうようお願い。快く引き受けてくれた。飛行機を降りてブリッジを渡った所でバギーを受け取る。ロンドン市内は最低だけど、空港の中はさすがにエレベーターが完備され、バギーで移動は全く問題なし。機内で寝てしまい、到着時の爆睡確率を考えたらバギーを搭乗ゲートで預けられるのはやっぱ助かる。預けた荷物を受け取るまでバギーが使えないと、入国審査の列とかとてもじゃないけど耐えられない。
たまたまそこにいた「お子様一人旅」の女の子(12歳で2週間の留学だって!)と、彼女についた地上スタッフのヨウコさんにちゃっかり便乗させてもらって入国審査へ。たまたま飛行機が定刻よりも少し早く到着したので、魔の3時半混雑(複数のフライトが続々到着して入国審査室が強烈に混む)を回避できた。にもかかわらず、審査にエラク時間のかかる人が3人前にいたおかげでせっかく空いていたのに時間ばかりかかってしまった。おまけにハナと私のビザのコンディションが違う、とたしなめられ冷や冷やさせられどっとくたびれた。入国審査って本当に大嫌い。
余談ですが、今回初めてHEATHROWの入国審査に「FAST PASS」なるものがあることを知った。そのパスを持っていると専用の列で入国審査が受けられ、1時間とか並ばなくていいようになっている。今回は母さんの友人ルートでそれを入手していたので、活用させていただいた。これまでそんな専用の列があることにすら気づかなかった! パスは見せたけれど、回収されなかったので、これからはこれを再利用できるぞ。
そして荷物の受け取りへ。寝ているハナ+キャリーバッグで、30kgのスーツケースをターンテーブルからひき降ろすのは不可能・・・と心配していたけれど、入国審査に時間がかかったせいで荷物はとっくに降ろされ、テーブルも止まっていた・・・。ヨウコさんがトローリーを持ってきてくれて、スーツケースを乗せ、ゲートを出るまでずっと代わりに押してくれたので、本当に助かった。私はたまたま別のヒトのサポートに便乗してしまったけれど、事前に頼めばちゃんとついてくれるとのこと。アカネちゃんに聞いていたBAのサービスより、やっぱヴァージンのほうが良さそうだぞ。頑張れ、BA!


ヴァージンでのフライトはそれなりに快適でよかった。ロンドン着陸後、機長の挨拶で、機内でプロポーズしたカップルが紹介され機内で拍手が起こったり、疲れがちょっと飛ぶような気持がした。ハナは今回もとてもお利巧さんで、ほめてあげたい。よくがんばったねー。・・・これ、二人になったらどうなるんでしょう?