CHILDREN OF MEN

邦題『トゥモローワールド』 2027年の英国。世界で最年少・18歳の少年がファンに殺されたニュースに世界中が悲しむところから始まる。過去18年の間、人類には新しい生命が誕生せず、世界の各都市は荒廃の一途を辿るばかり。イギリス政府は一切の移民を排除し、不法入国者は強制収用(まるでかつてのナチス、ゲットーのよう)という強烈な政策をしいてなんとか国が崩壊するのをギリギリ食い止めているような状況。主人公のセオはかつて情熱的な活動家だったけれど、一人息子を2008年世界で大流行したインフルエンザで亡くし、それからはひっそりと生活。ある日、政府を相手に活動を続けている元妻からキーという女性をある秘密団体に届ける手伝いをして欲しいと持ちかけられて話が展開。とまあ、ギョッとするような場面満載から始まるストーリー。キーが何者かは映画を見てもらうとして、いや、何が怖いって、子供が全く生まれなくなるというその設定。
話の中に昔助産婦だったおばさんが出てくるんだけど、そのおばさんの話にゾゾゾ。ある年、急に妊娠6、7ヶ月の妊婦さんが次々に流産して、あれよあれよと言う間にむこう何ヶ月も予約が真っ白に。それが全世界で起こって、ヒトが生殖能力を失い月日が流れる・・・なんだか先進国は気づかないくらいゆっくり、そういう未来に進んでいっているかもしれないような気がしてゾッとした。
コドモは家族の、地域の、国の、地球の宝。 あんな未来にしてたまるか〜。