いざいざいざ! クルーズ旅行に出発よ!

全部入れた。歯ブラシもオムツもビタミン剤も。飛行機だとありえない量の荷物を詰め込んだ。あれもこれも、あんなものやこんなものまで。
今日のために用意したお出かけファッション、ハナと私の薄めコーディネートでも安心の快晴だ。ビバ、晴れ女!!


今、9:30am。家中のコンセントも抜いたし、防犯用のタイマー電気も仕掛けたし、使いきれない卵もお隣に差し上げた。あとやることは? もう思いつかない。しいて言えばケイゴ! ウンチ出してくれぇぇぇ。
後、3時間もしたら船上の人なのね、と思ったら否が応でもテンションが上がる。口唇ヘルペスで下がるテンションを何とか上向きに。


船の上でもブログはアップできそうなので、リアルタイムレポートに挑もう。楽しすぎて、遊びすぎて怠けるかもしれないけどね。

〜大桟橋へ
木村さんのおばちゃんのご好意で、車で大桟橋まで送っていただく。7万トンの船をおばちゃんも見たい、とおっしゃってくださり、荷物と眠たそうな子供たちを連れた私たちには本当にありがたい限り。いっぱいお土産を買ってこなくっちゃいけない。山下公園の近くに車を止めて、公園を歩きながら、おばちゃんも一緒に、家族4人で大桟橋に見えてくる巨大な船に大興奮。大きい!
大桟橋のデッキを歩きながら、右手にそそり立つ船の側面を見上げる。でかいぃ〜。私たちの泊まる部屋にめぼしをつけたりしながら船の外観を楽しみ、おばちゃんにしばしのお別れを告げた。


〜CHECK IN
12時、チェックインが始まったばかりということでそんなに混雑も見られない。事前にOn line check inを済ませているため、必要書類を手に乗船者だけが進むコーナーへ。
まず最初は手荷物と身体検査。空港でおなじみの場面だ。バッグに入れた化粧用のはさみとビューラーを念のため見せるように指示を受け、バッグを開けた以外は特に問題なし。飛行機だったらこれは即没収よね。
荷物の検査が済むと、チェックイン専用のスタッフがずらりと並ぶテーブルに順に案内されて、一組ずつ手続きをする。パスポートの確認と、事前チェックインの書類の確認、船内で使用する専用のカード(しーパスカード:客室の鍵、支払い全てに使用)を家族分発行してもらう。ここでの手続きもスムースに終わる。
次は出国審査。審査官の前に進み、家族分のパスポートを提出して審査を受ける。問題なく通過。
最後乗船のためのデッキに出る前にパスポートを回収される。上海に上陸する前に返却されるらしい。はい、と渡しておしまい。外へ出て、そのままデッキ沿いに歩いていくと乗船するためのタラップ?からいよいよ船へ。


〜乗船!!
ひらひらサマードレスにボレロ、ワイシャツにジャケットといういでたちのハナとケイゴがちまちま歩いてエントリーする様は必ずといっていいほどスタッフの笑顔を誘い、二人とも悪い気はしない様子(笑)。
タラップから船に入るところで、シーパスカード一枚づつに所持者の顔写真を登録するため、カメラの前に立たされ写真を撮られる。その写真がカードにプリントされるのかと思ったら、そうではなく、ただ船側が管理のためにデートをストックするらしい。ケイゴはチビなので私が抱き上げ身長を調整。ハナはそのままで大丈夫だった。
写真コーナーを過ぎると、みんなあとはお好きな場所へ、というわけだ。
我が家のように子供がいる場合、入ってすぐのロビーにしつらえられたデスクで、「お子様登録」?のようなものを受ける。シーパスカードに記載されたゲストごとに割り振られた「避難場所」と同じ数字がプリントされたリストバンドを手首に巻かれ、最終下船まで取らないように言われる。薄いプラスチックのテープみたいなバンドで、加工がビミョウ・・・。もう少しましなデザインならよかったのに。ハナはしばらくすると「手首が痛い」と言っている。エッジが肌に当たるんだよね、多分。明日はハンカチか何かを下に巻いてあげよう。
3歳以上は船内にある子供専用の施設で子供だけで遊べるようになっているため、このリストバンドは、万が一、親と離れていてもスタッフがスムースに親と同じ避難場所に連れて行くためのものらしい。したがってそこで単独で遊べない年齢のケイゴは必要なし。


リストバンドのあとは、さっそく昼食! 船の前方にいちするバイキングスタイルのレストランへ。自由に席を確保し、自由に用意されているものを食べまくれる仕組み。パン類、ハム&チーズ各種、サラダ&ナッツやらレーズンやら山ほどのトッピング、中華っぽい炒めもの数種類、蒸した野菜、スープ、フライドチキンなどの肉類、強烈甘そうなスイーツやクッキーと、すんごい赤・黄・緑のジェリー、などなど。横浜のみなとみらい、赤レンガ倉庫を眺めながら、味はすでに完全外国。ハムやチーズは幸せな味だ。ハナも「このチーズ美味しい!」と言っている。アイスティー、レモネード、コーヒー、紅茶は飲み放題。アルコールとミネラルウォーターとコーラなどの炭酸飲料は有料。
蒸したブロッコリーは硬くてちょうどいい加減だし、パンもハム&チーズも美味しいし、トマトチーズのペンネも普通だし、アメリカで幼少期を過ごしたタカチャンと、底値ならぬ底味がロンドン基準の私には全然問題なしのレベル。ケイゴもがつがつ食べてたし、普通、普通。あぁ、ただしカラフルすぎるゼリーは、ゼリーではなく「JELL-O」という固有名詞を与えた方がいい外国特有のゼリーで、日本の美味しいゼリーを思って食べると全然違う結末に。ケイゴもハナも超ビミョウな顔をしてスプーンが止まってしまった。ノスタルジーに浸りながら残ったJELL-Oを完食したのはタカチャンだけ。私も無理・・・。



〜客室
お腹が満たされたのでそろそろ客室に。ドアの外、廊下に私たちの送ったスーツケースがちゃんと2つ届いていた。夕方になったりする、と書いてあったけど、早かった。シーパスカードで部屋に入った最初の感想は? 意外と狭い?
まぁこんなもんだよ。ね、ね?と気を取り直し、さっそくバルコニーに出てみる。少し下に見下ろすように大桟橋のデッキが見えて、たくさんの人たちがこちらを見物しているのでなんとなく居心地が悪く大人は室内で荷物の片付け。子供たちはバルコニーでデッキに向かって「ばいばーーーい」と大喜び。楽しそう♪
部屋はクローゼット、ダブルベッド、ソファベッド(これもダブル)、TV、ドレッサー、シャワーとトイレ。スーツケースは2つとも空っぽにして、クローゼットの奥にしまいこんだ。あちこちに全部しまって、ひと段落。


〜船内探検
まずは子供用の施設がある「Adventure Oceans」を覗きに行った。広ーいプレイルームに遊具がいっぱい。コドモ相手専門のスタッフがいてくれて、みんな日本語ができるとは限らないけれど、子供はどうにかなるみたい。ハナも少し恥ずかしそうながらも、全然平気。ぬりえや工作、ゲームや探検、フェイスペインティングなんかもして遊ばせてくれるみたいで盛りだくさん。事前に親が施設で子供を過ごさせるために登録をしたら、あとはオープンしている時間には好きなだけいてもいいらしい。乗船日の今日はとりあえず見学と登録だけだったけど、短い滞在時間の間にも、子供たちは楽しそうだった。
カジノ、シアター、スパ、ソラリウム(大人のための室内プール)、ダンスフロアー、免税店などのショップエリア、フィットネスセンター、この辺を次々通り抜けて歩いてみた。広〜。図書室やWEBルームにはたどり着けず。
出港時刻が近づき、最上デッキへ。大桟橋の上のデッキでは、海上公安局ブラスバンドがお見送りの生演奏。続々と集まる人たちで大桟橋側の手すりが埋まり、自分たちの部屋のバルコニーに移動。ちなみに屋外プールアリアでは自分でまきまきと巻くことのできるソフトクリームマシーンが置いてあって、これも巻き放題、食べ放題。ケイゴはこれで一張羅をべとべとにしながら客室へ・・・。


避難訓練
全員参加の避難訓練がある。シーパスカードに記載された避難場所へ各々ぞろぞろと集合。1500人以上の乗客が全員デッキに出て救命胴衣の説明を受けた。西日でデッキは暑い、暑い。ハナもケイゴもグダグダになってしまった。


〜横浜、出港
思った以上にたくさんの人たちが大桟橋のデッキにあふれていた。半分は家族や友人の見送り、半分はたまたま居合わせた感じかな?
ブラスバンドが「ほたるのひかり」を演奏すると、ちょうど時刻は17時に離岸の汽笛が鳴り、ゆらりと大きな船体が桟橋から離れた。わいわいと子供たちと一緒に岸に向かって手を振っていたら、見る見る間に陸から離れてその速さに驚いた。ふと横に並ぶ他の部屋を見やったら、みんながバルコニーに出ていて、そうだよね、せっかくバルコニー付きなんだもんね、と妙に納得。岸を離れたら再び最上デッキに向かって、ベイブリッジの下をくぐる瞬間を楽しんだ。橋桁すれっすれで、通過と同時に自然に拍手がわいた。当たったらホント、困るし(笑)。
夕焼けをカメラに収めてから、ハナと2人でプールサイドで始まったダンスに参加。スタッフが教えてくれる簡単な振りを覚えてみんなで踊るんだけど、一回やったら息切れた。ハナはまだ踊りたそうだったけど、もう夕飯の時間。



Romeo&Juliet(指定された時間と席でのディナーを楽しむレストラン)での夕飯
初日だし、ランチにバイキングスタイルで食事をしたから、夕飯はきちんとレストランで。今夜はカジュアルナイトなので、乗船した格好のまま5時45分、レストランへ向かう。たくさんの人がレストランの前でオープンを待っていて、こんなにたくさん?と思ったけれど、次々とシーパスカードに表示された席番号についてしまうと、すんなり収まってしまった。それほど広いレストランなのだ。半分としても、700人以上は収容できるということだもんね。航海の間、このレストランでは毎回同じ席につき、サーブしてくれるウェイターも決まっている。私たちの席は10人が座ることのできる円卓で、今夜は私たちのほかに2組のご夫婦とご一緒した。タカちゃんの隣に座ったご夫婦は、なんとクルーズ旅行が今回で12回目。クルーズにハマったしまったタイプの方たちですね〜。タカちゃんの会社のお偉いさんのこともよくご存知のようで世間の狭さを感じる・・・。
差し出されたメニューは「前菜」「メイン」「シェフのお勧め組み合わせ」「ほかにもこれがありますよ」と分かれていて、それぞれに4品くらいチョイスが。その中から前菜とメインを好きなように1品ずつ組み合わせてオーダーするようになっている。
ケイゴにはハイチェアを用意してくれた。ハナは大人の椅子のままでOK。
コースで、フルサービスで提供される食事はそれなりの味で、ワインもいろいろ用意されていたし、気分よく食事ができる。ただし! その分小さな子供づれではやっぱりちょっとママは気疲れするかも。
量がとても多くて、ハナとケイゴで大人1人前の前菜、メインを半分こしたのだけど、それでも多かった。明日はママのを3人で分けよう・・・。
本日のチョイスは、きゅうりのスパイシーなサラダ&リブステーキ(タカチャン)、オニオンのタルト&サーモンのグリル(ワタシ)、わかめのスープ&春雨とビーフのアジアン炒め(Kids)。デザートはチェリーチョコレートケーキ、こども達はシャーベット。タカチャンはなんだったっけ?
おなかいっぱいでくるしー。


〜SHOW
毎晩シアターでいろんなショーが開催される。今夜はなんと表現したらよいのかよく分からない人形劇のような、ファンタジックな感じの(正直内容はビミョウだった)と、なかなかやるな、という感じの本格的なマジックショーの2本立て。ハナはどちらも最後まで楽しんだ。タカちゃんとケイゴは途中で撃沈。おんなじ姿勢でシートにうずもれてた。
ケイゴは夕食後いったん部屋に戻って歯を磨かせていて大正解。


なんて長い一日だったろう。興奮状態のままハナもいつもより長めに起きていた。くたびれたけど、エキサイティングな初日を過ごした。



〜あったらよかったのに。
船内ではあちこちでシーパスカードを見せたり使ったり。旅行会社によるんだろうけど、ツアーなんかで申し込んだりしたゲストは首からお揃いのカードホルダーをみんなぶら下げていて便利そう〜。ミキの予約サイトで申し込んだ人たちにも、これがあったらよかったのにな。出発前に届く「最終書類セット」に入っていたら嬉しかった。知ってれば自分で用意することもできたんだけどね。