おじいちゃん、おじいちゃん、おじいちゃん

おじいちゃんが亡くなった。
本当に突然
いなくなってしまった。
いつも家族の中心に
大きな存在感でいてくれたおじいちゃんが
いなくなった。


ねえねえも、おじいちゃんも、みんな癌。癌なんて、本当に嫌いだ。
夏休み、遊びに行く度に、ベッドでしんどそうに横たわるおじいちゃんの姿をみて、宣告を受けた余命が数ヶ月が数週間になるかもしれない、そう感じた。だからなるべく機会を作っておじいちゃんに会いに行こうと思った。
食事が喉を通らなくなったから入院したと聞いて会いに行った。でも4日目でまた食事が再開できたのに。背中をさすってさすって、お茶を飲んでもらったり、体の向きを変えたり、数馬と一緒におじいちゃんの暖かい手をさすったのに。
「また来るから。次は家で会おうよね、おじいちゃん」


そう言って病室を後にしたら
10時間もたたないうちに
それが最後の別れになってしまった。
なんで?


あんなに待ちわびた関西へ帰る日が、もうすぐだったのに。
パパがおじいちゃんのために素敵な部屋を作っているのに。
本当にもうすぐだったのに。


残念で、残念で、残念です。
おじいちゃんのお誕生日を、家族みんなで、六甲の新しい家でお祝いしたかった。


おじいちゃんに、もっともっと長生きしてほしかった。
私たちの真ん中に、もっといて欲しかった。
悲しい。かなしいよう。