肥満を考える

BBQで興奮してしまったせいか?とってもくたびれていたのになかなか寝付けず、ハナとタカチャンが寝てしまってから仕方がなくリビングへ移動。TVをつけてチャンネルを回していると、NHK教育テレビで「どう防ぐ、こどもの肥満」という番組がやっていた。出演者はこの人たち↓
浜松医科大学教授…大関 武彦, 歯学博士・日本咀嚼学会前理事長…齋藤  滋, 服部学園理事長…服部 幸應, 学校給食と子どもの健康を考える会代表…幕内 秀夫, タレント…三田 寛子, 【司会】杉浦 圭子


常々思っていたけれど、私たちの世代が小学生くらいのときって、体が大きくていわゆる太っちょなコドモって学年に2、3人しかいなかった気がする。でも今はクラスの中に3、4人くらいいるらしい。外へ出かけても目に止まる。欧米に見るようなスゴイ大きい子は滅多にいないけど、明らかに余分な脂肪がついてるな、って感じの子は意外と多い。
内容が気になったのでその番組を見ていると、今の子供たちの食事の内容、摂り方が紹介された。細かくは覚えてないけど、次の3ポイントにスポットがあてられた。

★油脂類中心の食事、清涼飲料水、スナック菓子が肥満のもと
★10人中7人がふだん固いものをほとんど食べない(渋谷で10代半ばくらいの子にするめで実験)
★噛まない(学校給食でレポートしたところ、パンやおかずをみんな1、2回しか噛まずに飲み込んでいる)

パン、麺、小麦粉を主食にした食事はどうしても油ものを組み合わせる内容になりがちで、油脂類の大量摂取につながるとか。それそのものにも油脂や糖分が含まれる。
清涼飲料水はジュースとか、炭酸とか、とにかくお茶以外のもの。清涼飲料水は1缶350CCのものを飲んだとすれば、35g以上の糖質を摂った事になる!! 例えば500ccペットの炭酸ジュースを飲んだとすれば角砂糖にしておよそ16個分の砂糖が入っていることに・・・。うぇぇぇ、気持ち悪い。
ハナに野菜ジュースも飲ませちゃいけない!とすごく思った。あれも野菜と果汁だけ、といいながら結構等質が多いんだよね。美味しいし、野菜ならとつい飲ませていたけど、やっぱよくない気が・・・。

後の二つは「噛む」ことがいかに大切かってことと、今の子供の噛まなさぶりを紹介。ものを噛むと体内でさまざまな物質が分泌されて、それがストレスを解消させたり、満腹というサインを身体に送ったり。だからよく噛まないといつもまでもダラダラ食べ続けないと満足できないとか。でも今の油脂類中心の食事は味も濃いから、口に入れたとたんに味が広がり、噛まなくても味わった気になって飲み込んでしまうらしい。マヨネーズ、ソース、ケチャップは噛まない食事を進めてしまうともいっていた。
学校給食をパン食から米食に変えた学校が紹介されていた。こどもたちが米は噛んでいると甘くなってきて美味しい、とか腹持ちがいい、とか実感しているのに加えて、全体の成績が上がったり、イライラしている子が減ったりという結果も。まさにいいことずくめ。
パン食は柔らかさに加えて、内容にも問題が。確かにパンを焼くときは砂糖が入るし、油脂も入る。パンしか食べないということはそれイコール糖質、脂質の多量摂取になってしまうのね。ワタシは大のパン好きだけど、ハナと一緒に食事をしていくにはそうも言っていられないかも、と反省。

こどもの肥満は一にも二にも親の責任。親が自分の食生活をきちんと改めることから始めて、3度の食事と間食をきちんと管理しなくてはいけない、と思う。「噛む」ことは習慣なので、食事の度に「よく噛んでね」と繰り返しお子さんに言ってあげてください、と咀嚼学会の前会長さんが話していた。早速実行しよう。ハナは「納豆ごはんは喉ごしよね」という感じで飲み下しているのでこれからはもっと「噛んで噛んで」と繰り返そう! と心に誓った土曜深夜でした。