Double Decker

ロンドンを走る赤い2階建てバス。でもこの家に滞在しているとあれに乗る機会はほとんどない。どこに行くにも車だし。でもハナがあれを見かけるたびに「赤いバスに乗りたいー!」と繰り返すので、今日は2人でバスに乗って Brent Cross へ行ってみた。バギーのままでも乗れるけど、やっぱり邪魔だし思いし、とバス停までハナとちんたら散歩がてら歩いた。延々坂を下って10くらいかかる。そしてバス停でものーんびりなかなか来ないバスを待つ。
やっとこさ来たバスに乗り込んで、やっぱ2階にいかなくちゃね、と階段を上がった。ちょど一番先頭の席が空いていたのでそこへ。ハナは私のひざの上に座って身を乗り出すようにして前にあるバーをつかんで外を眺めていた。「たかいね〜」「くるまがいっぱい〜」「みんな、どこへいくのかな〜」としゃべりながらずっと車窓にへばりついているハナ。ワタシはというと、午後のかーっっという日差しに照らされて危うく首がガクーっと垂れそうだったけど、外国のバスの中で親が眠りこけてその間にハナにもしものことがあったら!と気合で目を開けていた。
Brent Cross までは20分くらいかな? 到着してからは手をつないで一緒に店内をうろうろ。ハナの服を見ていたときは楽しそうだったんだけど、ワタシの買い物にはそのうち飽きてしまい、途中からハナの「抱っこー」。それでもハナの真冬用のコートを探しにMark'sへ。試着させようと思ったら「いやっ!」と言われたけれど、そこを何とかごまかし着てもらうと周りのお客さんやお店のスタッフから「Ahhhh、look! She's so cute〜」とか「Lovely〜」とかいうコメントが飛び交った。それを感じたハナは周りを順番にぐるっと見回して、皆が自分を注目しているのが分かるとまんざらでもない様子。「なんか分からないけどタノシイ!」みたいになってきた。結局2着目の試着は自分から進んで腕を通し、鏡を要求。脱がせてその場を立ち去るのが大変だった。オンナのコだねぇ・・・。
あとはもう「抱っこー」が続いてどうにもこうにも重たくてギブアップ。最後はワタシの腰休めにおもちゃ屋さんへ行ってハナを降ろし、最後にシャボン玉液を買って帰った。

帰りのバスの中でおやつに持っていったレーズンを袋からつまみながら食べていたハナ。最初の2粒くらいを「ママにも1つチョーダイ」とやって分けてもらったら、しばらくして私の手をとんとんと叩くので「なぁに?」と聞いたら「ハイ」ってまた一粒くれた。その後も4粒くらい分けてくれてちょっと感動。そうやってママにも分けてくれる、なんて気持ちと行動が備わったんだなー。